こんにちわ。今回はちょっと変わったデザインのこんなアイテムをご紹介します。


70s~90s Used German Work Logger Pants Made in Germany

ロガーパンツと呼ばれる、ドイツの木こりが履いていたワークパンツ。一目で伝わるユーモア溢れるデザインに仕上がっています。後述しますがこちらは先日お伺いした熊本の古着屋さんにて購入した思い出深い一本。
当店にはあまりドイツのワークウェアの取り揃えがなく、なによりもかっこ良くて一目惚れでした 笑


ウエスト部分はファスナーの2連構造になっており、男性が用を足す際に最適な造りになっています。こういう合理的且つ実用的な仕上がりは、ワークウェアならでは魅力があり心惹かれるものがありますね。ファスナーを下ろした時に全体がずり落ちるのを防ぐため、内側にはテングが付きボタンで留められるようになっています。
サイドにはアジャスターが付き、絞り込むことによってサイジングが調節出来るフレキシブルな仕上がり。男心をくすぐられるディティールの数々です。


ポケット裏を見てみたら赤糸でステッチが入っていました。オリジナルなのか補修によるものなのか、そういうのを考えさせられる魅力も古着ならではです。
裏地は起毛したコットン地により非常に暖かく、既に大活躍しております。



Hat – Karen Henriksen
Eyewear – Banton Frame Works
Stole – Expansion NYC
Sweat – Kitsune
Cardigan – Work House England
Belt – Tim Hardy
Pants – German Logger
Shoes – Nepenthes London
Ring & Brooch – LAS JEWELRY

着用品がありすぎてやたらと長くなってしまいました 笑
これぐらいにずどんとしたシルエットのパンツにはやはりワークブーツですね。合わせていてとても楽しいです。

さて、冒頭にも記載致しました熊本の古着屋さんのお話。Instagrtam経由で知り合いました、健軍にあるSmokyさんに伺いました。

 
4坪ほどの小さな店内に、ひしめくように洋服を置かれている、まさしく”古着屋”という言葉がぴったりと当てはまるお店。おおよそ1年程前に、Instagramを見ていたらおすすめ投稿欄に表示されていたのを機に知るようになった、という経緯だったのですが一番に惹かれたのは投稿されている丁寧なお客さんのご紹介文でした。


これは僕自身の考え方ですが、SNSを通して人柄や哲学を伝えるというのは非常に難しいものと捉えておりまして。直に話してみないと考え方や見方はわからないからこそ、僕の場合は実際に足を運んでデザイナーや人々に会うようにしています。

そんな中濱崎さんのInstagramの投稿を読んでいると、情に厚く仁義に溢れている様がひしひしと伝わり、これはもう実際にお会いしてみたいお話をしてみたいという一心から、初の国内線に乗ってお伺いした次第です。


店主の濱崎さんです。SMOKYさんは先日の11月1日に15周年を迎えられ、当店からしてみれば大先輩です。約4時間もの長い間、たくさんのアドバイスや金言をくださり本当に沢山のことを学ばせて頂きました。

”冬場にってオシャレを我慢するとはよく言うけれど夏場に我慢をする人がいません。例えばリジットのジージャンの色落ちがしないと嘆く人は、そもそも着方が間違っているんだよ。ジージャンは夏にこそ着て、汗を袖で拭って色を落とす。そうして色落ちしたデニムを秋に着る。夏は秋へ備える期間であって夏にデニムを着る楽しみの一つなんです。”

”古着は全てが一点モノ。表記サイズには全く保証がないからこそ、実際に袖を通して、個人の体系とスタイルとマインドに合ったものを見つけてもらう。そういう楽しさを感じてもらうジャンルです。全てのアイテムが一期一会、それを用意出来るのが古着屋です。”

”ウチはクレジット決済はしてなくて現金のみなんです。なぜなら、お客様に洋服を買って頂くというのは僕にとっては子供を預けると同じようなことで。洋服を着れなくなるまで着続けてもらうというのは、自分の子供を育てきってもらうこと。だからこそ現金のお取引がお客様との信用取引になっています。”

その他にも沢山のお言葉や濱崎さんのエピソードを聞かせて頂いて。終始、震えながら聞いていました。
中でも特に響いたのは、”最近の人は洋服を着こなすことは出来ても着倒す人がいないよね。”という一言。

濱崎さんから買わせて頂いたロガーパンツは手放すことなく履き潰していこうと思います。