#122017.05.11
シャツの気持ちよさは「番手」と関係がある。
これまでの記事で、
触れてはおりましたが、
本日は、番手と糸の種類について、
もうちょっと詳しくお話しいたします。
「〇〇〇番」とは生地のもととなる「糸」の太さを表す単位です。
番手が大きくなるほど糸は細くなり、
生地がやわらかく薄くなるため、
肌ざわりや風合いの良い生地になります。
(大和屋シャツ店では、70番から300番手以上の
最高級な生地まで取り揃えています)
基本的にシャツ生地に使用する糸には、
1本の糸を使った「単糸」と
2本の糸をより合わせて1本の糸にした「双糸」があります。
撚り合わせると、当然ながら丈夫になります。
番手の大きい糸(80番以上)は、
双糸にすることが多いです。
たとえば「100番双糸」は、
100番の糸を2本撚り合わせ、
50番単糸程度の太さに仕上げた糸ということを表します。
一本だけの単糸として使うなら弱いのですが、
二本を撚り合わせた双糸となると、
太い糸よりも丈夫な糸ができあがります。
もし、綿であるなら比較的シワになりにくくなります。
お洗濯をして干すときに
生地をのばしておけば復元力が高いのでアイロンも簡単です。
100番双糸を使用した生地は糸が細くしなやかなため、
やわらかな肌触りと風合い、
艶やかな光沢を持った仕上がりになります。
綿100%でないとダメだというお客さまは、ぜひ試してみて下さい。